最近、妙に強くなった日本株。今週米国株は、米ダウ200ドル安レベルの下げに2度見舞われましたが、日本株の全く下げないこの強さはなんでしょうか? 悪いときは、米国株以上に下げることも珍しくなかったのに。
日経平均のローソク足の並び方が珍しい。というか、あまり見た事がないですね。10月22日は大幅安で始まりましたが、結局は大陽線となって小幅高(驚き)。23日は200日線を越えたと思ったら、長い下ヒゲのある陰線。そして、24日は長い上ヒゲを伸ばした陽線(おかしな動き)。同業の先物担当アナリスト曰く、最近の取引時間中の動きは理解できないとか・・・
今日の日経平均は、23日の下ヒゲと24日の上ヒゲの重なる価格帯(8,954円~9,014円)での小さな値動きを予想しましたが、結局は高値更新で取引を終えました。強気解釈なのか?
株価チャートは、ローソク足や終値だけを使ったラインチャートが一般的ですが、ローソク足の4本値(始値、高値、安値、終値)を全部つないだラインチャートをみるのも効果的だと思います。特に足元のように、ありえない動きをよくするときは。
ローソク足が陽線の場合は、始値→安値→高値→終値と経過したと考えます。陰線の場合は、始値→高値→安値→終値と経過したと考えます。それを10月10日以降、毎営業日つないだラインチャートが以下に掲載したものです。特にこの直近5日間を理解するには、ローソク足よりもよりわかりやすい。8,970円―8,980円が中心になってもみ合い続けているだけです。三角もち合いとみれば、今日は上値抵抗線をブレークしてきました。
まだ、10月23日高値を上回っていませんし、下値支持線をブレークする可能性だって残っているわけですが、来週の日銀政策決定会合や米雇用統計あたりのタイミングで方向性が出てくるでしょうか。
さて、JAL(9201)ですが、今週に入ってから証券会社レポートが次々と出てきています。目標株価は5,000円処や5,800円などさまざま。上場初日の高値3905円から、一時は9月26日安値3,210円まで売られました。FTSE、MSCIに続きTOPIXなどの指数組み入れで買い需要はあるにせよ、確かに株価の回復は凄いです。上場来高値にあと一歩に迫ってきました。売買高が最も多い水準に差し掛かったことで、さすがに戻り売りは強そう。上場来高値更新を近々にも果たせるか、高値更新前にひと押しあるか、注目したいところ。
指数組み入れ一巡後は大型上場株の需給は緩慢になるケースは少なくないですが、ポジティブ見通しのレポートで回避できるかの見所です。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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