日経平均のチャート分析上では、年末にかけては200日移動平均線(以下、200日線)の動向が焦点になってきそうです。
200日線は足元、横ばい基調が続いていますけど、あと2ヶ月程度で200日前の水準が今年1月から急速に上昇した局面に応答するようになります。もう少し時間はありますが、この先、9,000円以下の水準でもたつく動きが続くと、200日線は再び下げに転じやすくなります。株価は下げに転じた200日線を戻りの限界として、もち合いを形成しながら一段安につながるシナリオもありえます。それを回避するためには、200日線をできるだけ早く上抜ける必要があるわけです。200日線の下に視界が広がれば、バブル後安値に向け一段安も。逆に、200日線の上に視界が広がれば、年内9,900円コースではないでしょうか。
その分岐点として注目されるのは、2012年9月28日~10月2日。2011年11月25日安値~2012年3月27日 高値までの83日の対等日柄として生じたのは、2012年3月27日高値~2012年7月25日 安値までの83日。「83」は一目均衡表でいう基本数値で、2012年6月4日安値から「83」を先に当てはめた2012年9月28日前後はあやしいと考えます。
ただ、一目均衡表の遅行線がいったん逆転することを考慮すると、同じように7月4日高値から「83」を先に当てはめた10月31日前後もあやしいのではないかと。
2012年3月27日高値を起点として左右対称に長さのバランスを考えた場合、しばらくは8,900円~8,950円処を中心としたもみ合いが続くかもしれません。
一度、定規を使ってやってみてください!
日経平均のチャートを印刷し、3/27高値を中心に左右対称の長さになるには、あと右に何センチ(何日)経過(もみ合い)すればいいかを。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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