先々週に<大相場>なるつぶやきを書き、先週<解散>なるつぶやきを書きました。今日は、日経平均は200円以上あげましたが、今の相場は2003年5月のりそなへの公的資金注入後の日本株式市場の様子に、どこか似通っている気がします。あの時は、銀行は潰れるかも知れないという可能性から来る期待値を含めて形成されていた日経株価が、公的資金注入という政府の姿勢によってダウンサイド側の期待値が外れ、結果新しく形成された期待値によって、日経株価はするするとあがっていったのでした。その光景を、ちょっと思い出させます。まぁしかし、もうはまだなり、まだはもうなりと云います。この株価が今後どのように動いていくのか、注意深く見守っていきましょう。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。