果たして、緊張が緩和し、北朝鮮問題や大型ハリケーンなどのリスクが或る程度去り、マーケットは、即ち株価やドルは、大きく戻しました。それはまるで人間の身体が脈を打ったり、頭痛が激しくなりやがてそれが引いていくようであり、マーケットは生き物のようです。マーケットを動かしているのは人間であり、マーケットの動きには人間が反応し、そのネガティブな動きの素になっている状況を是正しようとするので、マーケットが人間の身体のような伸縮性を持つのは、当たり前のことかも知れません。

日本株は大きく戻したとは云えまだもたついていますが、アメリカ株(S&P500種株価指数)は史上最高値を更新しました。いくら緊張が緩和したとは云え、これだけ様々な問題を抱えている中で、それでも尚、史上最高値を付けると云うマーケットのエネルギーに、それは人間のエネルギーであり希望なのだと思いますが、驚きます。人間は下を向いて生きていくのが苦手なのでしょう。だから適度なインフレは、人間社会に必要なんでしょうね。インフレは、物価が上がっても給料が上がったり資産価値が上がれば行って来いでプラスマイナスがバランスしますが、デフレによるバランスよりも、心理に与えるプラスの効果が違うでしょう。
なんかとりとめのないつぶやきになってきましたが、日本は様々な面でもっとプラス面を強調するようになっていって欲しいと、アメリカ株と日本株の違いを見て思うのでした。