都議会選挙は荒れました。と云うと正確ではなく、アメリカの大統領選がそうであったように、有権者の投票通りにルールに従って結果が出るのであり、荒れるも荒れないもありません。事実があるだけです。しかし自民党の大敗というのは、過去から印象で云うとマーケット的には悪そうですが、今日のマーケットは平穏でした。朝の寄り付き前、東証が注文を受け付け始めた頃は一旦売りが優勢となり、金曜日の引け値より安く始まりそうでしたが、寄り付き時間までには買いが入ってきて、金曜日引け値より高く始まりました。

最近の日米の相場を観察していると、政治ネタでマーケットが動こうとすると、反発して元に戻ることが多いように思います。何故でしょう?ふたつ仮説を立ててみました。ひとつは先進国に於いては、政治の果たす役割が比較的に小さくなってきていること。もうひとつは、政治に関すること、特に選挙に関することは人々は感情的になりがちで、そして一般に感情はマーケットとは相容れない場合が多い、と云うよりも感情に基づくアクションはあまり相手にされない(結果裏目に出る)ことが多いこと。

どちらかと云うと、ふたつめの理由の方が重要でしょうか。マーケットは常に示唆に富んでいて面白いですね!