ミサイルが飛ぶもマーケットは動じず。マーケットの腰が強くなったのか、或いはマーケットは不感症になったのか。もうひとつ考えられるのは、実際に起きていることと報道等の情報の間にズレや濃淡の差があると云うことです。

マーケットには多様で多数の参加者がいますから、時に世間の報道等よりも多くの、或いは違う、情報を持っていることがあります。或いはマーケットの参加者が、世間に情報が流通するよりも早く知っている場合と遅く知る場合とがあります。ニュースからマーケットの動きを読むのではなく、マーケットからニュースの背景を読むことの方が、大切な時代かも知れません。

インターネット上のSNSなどの極度の発展により、情報操作はしにくくなった面もあるでしょうが、一般には情報操作は日常茶飯事に大きく行われていると考えるべきでしょう。正しいパースペクティブを自ら構築することはいつの時代もとても重要ですが、現代は、常識や多くの知識の他に、技術的に何が可能になっているかを知らねばならない時代です。そんな問題意識を持つにも、マーケットはやはり有用ですね。