国際会議でも、会場で出る質問も、廊下でメディアに聞かれる質問も、ほぼ間違いなく二元論的な質問です。「国際会議でも」と書き出したのは、日々マスコミの論調で二元論的なものにうんざりすることが多いのですが、サマーダボスなる立派な国際会議ですらそうだ、という意味です。FEDのテーパリング(金融緩和の膨張を抑えていくこと)は日本の経済に影響を与えるか?エマージングマーケットに対してはどうか?例えばそのような質問です。影響が全くない筈もなく、しかし国によって影響の大きさは違い、経済やマーケットには100対0はなく、70対30なのか60対40なのか、というような程度の違いがあるだけです。マーケットの真髄はデジタル的に上か下かではなく、程度にあると私は思っています。光と影は、いつまで光でいつから影という視点ではなく、どういう光と影が混ざり合いながら結果としてどのような明るさをもたらすかを考えるべきだと思います。二日酔いになることを考えながらお酒を飲むことはしません。
先ず飲んで楽しむことです。