今、大連にいますが記憶が正しければ4回目でしょうか。6年前からちょうど2年おきに来ています。初めてきた時は、中国内で北京・上海以外の初体験だったので、色々な形で異国情緒を感じましたが、そこはもう慣れてしまいました。私が慣れるだけでなく、大連の雰囲気がよりウェスタン化したのでしょう。しかし気を付けて感じると、それはハードインフラであって、ソフト、即ち人の部分に関しては、必ずしも6年前に比べてウェスタン化したとは思われません。いや、むしろ内向きに行ってるように感じます。
サマー・ダボスなる会議に出席しているのですが、6年前の第1回の時は、英語を話す大勢の大学生がホテルや会場でボランティアをしていて、いい感じのウェルカム感が出ていたのですが、今回はホテルや会場の正式なスタッフを除いて、移動手段においても、英語で説明を供給する気持ちが減っているように感じました。これは空港でも感じたことです。もちろんウェスタン化が即ちいいことでは決してないのですが、中国の人の中に自信や疑問が混在しているように感じるのですが、これは憶測、更には邪推でしょうか。
今回会議に出ていて、多くの知人、或いは初めて会う人に東京オリンピックおめでとうと云われました。ジャパン・ナイトなる昨晩のレセプションも大人気でした。私も登壇したアベノミクスを議論するセッションも多くの人が来てくれました。しかしそのどの場面でも、中国人の比率が以前よりも低かったように思います。世界第2位と第3位の経済大国。10世紀以上も深く交流を続けてきた2国。もっと真剣に対話することを、望むだけでなく、強く努力して進めていかないといけませんね。これもTOKYO 2020までに達成しなければいけない、そしてそのためには今、明日、来年、何をすべきかを考えるテーマのひとつでしょう。