東証+YOUの仕事で、それは全国の個人投資家の皆様相手に経済や資本市場の仕組み更には投資について説明していくイベントですが、先週の金曜日は広島、土曜日は山口県下関市に参りました。それぞれの土地での個人投資家の方々とのやり取りは考えさせられる点も多くあり、また土地々々での食べ物には舌鼓を打ち、更にはちょっと空いた時間にローカル探検に出るのも大変楽しいのですが、今回ちょっと心に残った気になることは、広島から新下関へ移動する列車の中でのことでした。
ホームで待っていると、西行きの新幹線なのに先頭から一号車となっているので不思議だなと思ったのですが、乗った列車は九州新幹線さくらでした。広島から新下関までの区間はトンネルが多く、自然と視線が窓から離れ、前方の電光掲示板を流れるニュースやお知らせが目に入りやすかったのですが、ひとつ目を引くものがありました。「危険物の持ち込みは禁止されています」・・・当たり前のことですが、この書き方は全国統一されているのでしょうか?他にも不審な荷物に対する対応などが、日本語でも簡潔に命令的に書かれ、都度簡潔明快な英訳も流れていました。関東では、「危険物のお持ち込みはご遠慮下さい」と書かれていないか?記憶だけなので定かでありません。
しかし私はこの「遠慮下さい」という言葉が嫌いなのです。面と向かって「遠慮願いたいね」と嫌味満々で(もしくはけんか腰に)云うなら格別、「遠慮下さい」とは如何にも不透明で、していいのかいけないのか、責任の所在が不明瞭です。「辞任を要請」などもそうですが、私はそういったあいまいな日本語が嫌いです。やっぱり関西の方がクリアなのかな。丁寧か乱暴かの問題ではありません。クリアにしつつ丁寧に表現することは出来ます。日本語は大切にしたいものです。