この週末、久し振りに軽井沢に泊まりました。或る国際会議に出席するためです。土曜の午後3時間のブレークがあったので、ちょっと出掛けることにしました。プリンスホテルに居たのですが、日帰りで入れる星野温泉トンボの湯まで行ってみました。温泉自体、とても気持ちいいものだったのですが、軽井沢という町、クラスターのインフラやその考え方に感心しました。

プリンスから星野温泉へはタクシーで行ったのですが、裏道に詳しく、渋滞を回避して快適でした。そこで帰り道の渋滞が心配だったので、星野温泉でもタクシーが拾えるか運転手さんに聞いたところ、帰りは軽井沢駅南口往きのシャトルバスに乗ったらどうかとのこと。そこからプリンスホテルまでもシャトルバスがあると。なんでタクシーを勧めないのか、親切なタクシーの運転手さんだなぁとその時は思いました。果たして帰路、シャトルバスに乗ると、お金を取る気配がありません。南口に着くと、やはりタダでした。そこでプリンスのシャトルバスに乗り換えると、タダなのは当たり前ですが、出発待ちの間、バスの時刻表から始まって、色々と軽井沢の町の案内を配ってくれました。

なるほどー!タダで人の流れを先ずは増やして、そこでお金を落としてもらおうという考え方でしょう。これはウマい。タクシーの運転手さんも、そこで一回余計に稼ぐよりも、この町はいいな、と思わせてリピーターを増やす考え方を持っていたのではないでしょうか。信長の楽市・楽座のようなものか。我が国の金融規制当局や、徴税当局も、参考にして欲しいものだと、そう思ったのでした。