御存知のように、金利がまた下がっています。金融市場混乱の中で、市中にお金を回すため、世界中で中央銀行が利下げをしています。先月末に、日銀も同様に低金利から超低金利へと再び利下げしました。
金利が下がると市中にお金が回る、とはどう云うことでしょうか?金利が低いので借りやすくなる?-そうよく云われますが、本当にそうでしょうか? お金が回っていないのは、借り渋りのせいではありません。例えば日本に於いて、0.5%が0.3%に変わって、「お金を借りるのを躊躇していたが、ならば借りよう」と考える人・会社がどれだけあるでしょうか?
他の国、金利水準のもっと高い国に於いても、事情は基本的に同じだと思います。
では何故、お金の回りを良くする為に、中央銀行は利下げするのでしょうか? 社会における、主体別に見た最大の借金者は銀行です(もちろん最大の債権者も銀行ですが)。銀行預金とは、銀行の、預金者からの借金です。利下げが行われると預金金利も引き下げられる。要は最大の借金者である銀行の利払い金利が、負担が、下がる訳です。そうして銀行は楽になる。銀行の体力は増強される。そして貸し渋っていた銀行が、もっと貸すようになる。これが「利下げをしてお金の回りを良くする」目的・仕掛けです。-と私は思っています。 若干偏った見方かも知れませんが、少なくとも、そう云う見方、そう云う考え方も十分出来ると思います。
現在、日本のメガバンクの3ヶ月定期預金金利は概ね0.25%(年利)。低いですねー。低いと云うことは、預金している皆さんが、その分銀行を助けていると云うことです。そんな視点でも世の中を見てみると面白いと思います。 因みに当社では、満期3ヶ月、年利率1.00%と云う、第14回個人向けマネックス債(愛称)を扱っています。随分発想の起点が違いますねぇ。。。
年利率 年1.00%(税引前)3ヵ月満期 『第14回 個人向けマネックス債(愛称)』 → http://www.monex.co.jp/Etc/topslide/guest/G800/new2008/news810u.htm?scid=mail_news810u