今年の1月に小中学生対象におこなった「株のがっこう」が本になりました。『中学生への授業をもとにした 世界一簡単な「株」の本』と云う、ちょっと長い題名の本です。今まで数多くの本が、マネックスとその周りで刊行されてきました。手前味噌で甚だ恐縮ですが、この本はそれら全ての本の中で、もっとも感動的な本だと思います。
小学校5年生から中学校3年生までの生徒に対しておこなわれた「がっこう」は、私たちを原点に帰らせてくれました。お金とは何か。投資の本当の意味とは。お金を貯めること、殖やすこと、そして使うことの意味は。会社とは。そして教育とはどうあるべきか。「株のがっこう」はこれらの質問に対する最終的な答えではなく、問題提起であり、実験であり、チャレンジングな取り組みです。
本は2部構成で、後半は実際に「株のがっこう」に参加したお子様たちのうちの7名の、入学応募作文と、今年の2月から4月までの3ヶ月間の投資初体験のドキュメンタリーと、そして子供たちがそこから自ら学んだことと感想になっています。これは壮大な記録だと思います。お子様を持つ親の方々にも、学校の先生方にも、そして投資に興味を持つ子供たちにも、是非読んで頂ければと思います。宣伝のようになってしまい恐縮ですが、素直にいい本だと思いましたので、恥ずかしながら書かせて頂きました。