私はマッサージを受けるのが好きです。日本では指圧、足つぼ、タイ古式などを好んで受けます。海外出張に行くと、ホテルに着いた時に先ずはアロマセラピー・マッサージを探します。もし時間があれば、着いてすぐに受けるのが最適で、時差ボケや、長い機中での筋肉の疲れや、体の捩れを取るのに最高です。
さてこの海外でのマッサージ、所変われば品変わるで、それぞれの国で趣向が違うのですが、面白いのは予約の時のやりとりです。アメリカでは、「(マッサージをする人間は)女性でも構いませんか?」となり、ヨーロッパでは「男性になっても構いませんか?」となります。恐らくアメリカでは相手が男性であれ女性であれ、マッサージする人が男性であれ女性であれ、念のため全部聞くのでしょう。合理的と云うべきか、世知辛いと云うべきか。

やはり全ては多民族国家の中での多様性の許容と、同時に常に「訴えられる」リスクと同居し、それに対応する仕組みを作ってきたからでしょう。しかしヨーロッパも或る意味で多民族国家です。アメリカは未だ若く、ヨーロッパは長い年月の中で折り合いを見つけてきたのでしょうか。

しかしそう云うヨーロッパが嫌いでアメリカに移住した人も多いかも知れません。国による違いを見つけるのは、中々興味深いものです。私は個人的には、文化としては、ヨーロッパの方が好きです。