巨大メガバンクを作ろうとする動きが活発です。三菱UFJはもし出来ると、総資産200兆円規模の銀行になります。こういうメガバンク指向は、果たして正しいのか、ちょっと気になります。200兆円というと、殆ど郵便貯金と同じ規模です。企業の借り入れ需要が引き続き低い中で、これほどの額を果たして十分に貸し付けて、運用することが可能でしょうか?郵貯・簡保が簡保の宿を作ったように、あまりにも大きなお金を使わなければいけないとなると、儲かりそうにないものにも投融資をしがちです。それだけの額を貸し切るためには、サイズを取っていかなければいけませんから、大型ゾンビ企業にまたしても低利貸付をしがちにならないでしょうか?子供をデパートに連れて行って、1000円渡して買い物をさせれば、何かしらいいモノ、本当に欲しいモノを買ってくるでしょうが、100万円を渡せば、きっとくだらないモノを一杯買ってきます。世界に目をやると、メガバンクが流行っています。しかし彼らは世界というフィールドで活躍しており、その為には莫大な資金量が必要なのでしょう。主に日本国内だけで投融資をする場合、200兆円は過大ではないでしょうか?200兆円は、日本のGDPの40%です。GDP1000兆円の国で世界中に投融資する銀行の資産規模が200兆円であることと、GDP500兆円の国で国内中心に投融資する銀行の資産規模が200兆円であることには大きな意味の違いがあると思います。もしそれでも日本にメガバンクを作るならば、中国など成長力の高い国にその資金を投入していける仕組みを同時に考えるべきだと思います。例えば外資系投資銀行(証券会社)を買収してしまうとか。まぁ他人事ですが、そんなことをふと思いました。

追伸:工藤公康選手が、41歳で200勝という偉業を達成しました。オリンピックからも素晴らしいニュースが届いていますが、私にとっては工藤選手のニュースが昨日の一番でした。工藤選手は私と同学年です。彼を見習いたいと思いますし、工藤選手にはこれからも頑張って貰いたいと思います。