半年ほど前に行なった人間ドックで、ピロリ菌が発見されました。只今新幹線の中で書いている為、インターネットに接続して正確な情報を確認することができないので、誤記があった場合は予め御了承願いたいのですが、ピロリ菌は胃の中に棲む菌で、胃潰瘍や胃ガンの原因にもなります。しかし中年以上だと日本人の過半数がピロリ菌を抱えていると聞いた気がします。もし過半数でないとしても、かなりの数字だったと思います。しかしピロリ菌は、薬を一週間飲むだけで退治できる、簡単な病気というか弱い菌です。「アメリカでは『胃が痛い』と医者に来ると、必ずピロリ菌の可能性を説明しなければ医師法違反になるのだが、日本では胃の病気で多くの医師が生計を立てているので、そのように簡単に治してしまっては困ると言うことで厚生省と結託してピロリ菌問題をあまり世間に説明していない。」という主張をするお医者さんのグループがあるかと思えば、「ピロリ菌は退治してもまたどこかで拾ってしまうので治療は意味がない。ヨーグルトなどを食べて、乳酸菌などの別の菌を大量に胃の中に棲まわせることの方が効果的である。」と主張する人もあり、中々真相は不明です。
いずれにしろ、私は重い腰を上げて、ピロリ菌を発見から半年ぶりに退治することにしました。昨日から薬を飲み始めたのですが、薬の注意書きに「味覚障害を起こすことがあります」と書いてあります。嫌な予感がしたのですが、実際今日から起きました。お昼前からどうも舌の感じが変だなと思っていたのですが、毎日食べる蕎麦を口に運んだ瞬間、明らかに自覚しました。どこが味が違うのです。あれだけ毎日食べていて一度も味のぶれないそば屋ですから、ぶれているのは私の味覚に違いありません。
更に今、新幹線の中で駅弁を食べてみましたが、明らかに味覚のバランスが、微妙ではありますがずれています。私は食べることが大好きですから、これは一大事です。悲しくもあり、薬の服用が終わった後どれくらいで元の味覚が復活するのか不安でもあります。幸い嗅覚には異常はないようなので、薬の服用期間中は周りの人に気付かれないようにそっと鼻に息を抜きながら、「匂いで食す」生活をしようと思います。皆様もお身体は大切に。