何かの判断をする時に、より長く時間を掛けると、より正しい判断ができると思われがちです。では仮に掛けた時間の長さの逆数と、判断の正確さを掛け合わせた数字は、一定でしょうか?別の言い方をすると、1日掛けて1つの判断を丁寧にするのと、1日にそれなりの注意を払って10回判断・決断するのとでは、どちらの方がより有益でしょうか?答えはもちろんありません。ケース・バイ・ケースでしょう。一方で、判断の正確さは訓練によって高められるものでしょうか?私はそれよりも、判断の速さ、決断力を高めることの方が、訓練による向上効果がありそうな気がします。判断はその内容だけでなく、一般に思われている以上に、速さや回数に価値があると思っています。