東京の街はお盆でガラガラです。まるで正月のように道路もとても空いています。毎年こんなに空いていたでしょうか?やはり不景気なのかなと感じてしまいます。外人にお盆を説明する時に、私はいつも「先祖の魂がみんな故郷に帰ってくる年に一度の集まりだよ」と言うのですが、この説明は欧米人にはとても分かりやすいようで一発で覚えてくれます。しかしお盆の意味は正確には少し違います。お盆は本来は「盂蘭盆(うらぼん)」と言い、それは元々サンスクリット語の「ウラバンナ」という言葉から来ているらしいのですが、ウラバンナというのは「苦しみ」のことであり、先祖の魂の苦しみを取り除く行事のことを盂蘭盆と言うようになったようです。いずれにしろ祖先も含めて都会の人口密度は極端に下がり、田舎の人口密度は暴騰するお盆。こんな民族大移動を毎年している国ってやはり日本だけでしょうか?
(追伸:トトマネチョは今晩迄です!)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。