今日は4月4日。4に因んで4%という、今時お目に掛かれない超高利回り預金の話をしましょう。誰がそんなに高い金利の預金を提供しているかというと、これがなんと東京都の納税者です。そしてその預金をしているのは、どういう訳か通常は預金を提供している側である筈の銀行です。
カラクリはこういうことです。都が一旦銀行から徴収した外形標準課税(銀行税)については、東京地裁で都が敗訴したことは以前につぶやきにも書きました。その額725億円。都は供託金を置かない方針なので、銀行は仮執行を請求することによりこの725億円を手にすることが出来ます。しかし敢えて銀行は仮執行を申請せず、ダンマリを決め込んでいます。いずれ上級審で最終判決が確定して銀行が勝訴すれば、今からそれまでの期間、都は加算金として年率約4%を追加して払わなければいけないそうです。支払いの源は、勿論都税です。つまり都の納税者が、銀行に対して4%の預金金利を払うようなものなのです。メンツとか、いろいろあるのでしょうが、ここはひとまず上級審の結果が出るまでは徴収した税金を返還した方が都民の経済的にはいい筈です。取りっぱぐれる心配などは言うに及びません。何故なら都は銀行に1兆円以上の預金をしているので、取りっぱぐれのリスクはそもそもそんな金額ではないからです。