東京市場まとめ
1.概況
日経平均は229円高の69,973円と上昇して取引を開始しました。先週末は、米国市場が休場であったものの、欧州の主要株価指数が上昇した流れから国内市場も買いが優勢となりました。一方で、半導体株の比重が大きい韓国総合株価指数(KOSPI)が下落に転じたことで、日経平均も弱含み、前引けは824円安の68,919円となりました。
後場は押し目買いから、下げ渋る展開となりました。徐々に下げ幅を縮めた日経平均は最終的に6円安の69,737円で反落となりました。
TOPIXは37ポイント高の4,101ポイントで史上最高値を更新し取引を終えました。新興市場では東証グロース250指数が10ポイント高の743ポイントで3日続伸となりました。
2.個別銘柄等
トヨタ自動車(7203)は3.4%高の2,923円をつけ、3日続伸となりました。ホルムズ海峡の航行正常化に伴う、原油価格の下落基調などが支えとなりました。また、石油輸出国機構(OPEC)プラス有志国が8月の石油増産継続で合意するなど供給回復に向けた働きかけを行っていることも、自動車株の追い風となりました。
ARCHION(543A)は5.4%安の296円をつけ、大幅反落となりました。6日、トヨタ自動車と独ダイムラートラックが保有する同社の株式を売り出すと正式に発表したことで、株式需給悪化懸念が売り材料となりました。各種報道から、株式売り出しは織り込まれていたものの、正式発表を受けて株価は軟調な推移となりました。
信越化学工業(4063)は6.6%高の7,415円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。1日、6月の定時株主総会での質疑応答要旨を開示しました。資料には、「5、6月ごろから人工知能(AI)向けが予想以上に堅調であり、半導体チップをさらに作らなければならないということで色々な材料等を点検したところ、来年再来年は厳しくなることをかなりのお客様が認識されるようになりました」「(シリコンウエハー需要が)年始の見込みよりも上方に向かっているという感触を持っている」との記載がありました。これらを受け、市場では半導体材料需要の先行きに対する期待が高まり、株価の材料として意識された模様です。
プラスチック容器成形機械メーカーの日精エー・エス・ビー機械(6284)は一時11.6%高の10,280円をつけ、上場来高値を更新しました。3日、国内証券が同社の投資判断を3段階で最上位の「1(アウトパフォーム)」、目標株価を1万3000円とし、新たに調査を開始したことが伝わり、これが材料視されました。
工業部品・産業資材の独立系専門商社の日邦産業(9913)は14.1%安の3,065円をつけ、大幅反落となりました。3日、アクティビストとして知られるアクシウム・キャピタルが同社株の一部を売却したことが判明し、先行きにおける株主提案などの思惑がやや後退したことや、株式需給の緩みを意識した売りが出ました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は上値の重い展開となりました。今週からは国内で主力株の決算発表が始まり、今期の業績進捗に注目が集まります。明日に向けて、今晩米国で発表される6月分のISM非製造業景気指数や、国内では明日の寄付き前に公表予定の5月分の毎月勤労統計調査などが材料視されそうです。もっとも、上値の重い展開が予想され、一進一退での推移が見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
