2026年に入り、早くも半年が経とうとしているなかで日経平均は先週6月19日までに、2025年末比41.5%高と史上まれにみるペースでの株高となっています。また、今年は国内の長期金利が先立って上昇している中で、先週は日本銀行が政策金利を1995年以来の水準となる1.0%まで引き上げました。一般的に、金利高は高PER(株価収益率)銘柄や借入比率の高い企業への逆風になるとされています。実際に日経平均の好調さに対し東証グロース250指数は2025年末比2.9%高と相対的なパフォーマンスが劣っている状況です。今回は、指数ベースで劣後する東証グロース250指数の構成銘柄において、好調な銘柄を確認していきます。
<スクリーニング条件>
・東証グロース250指数構成銘柄
・年初来騰落率上位15銘柄を上から順にピックアップ
リストを見ると、グロース銘柄でも人工知能(AI)・半導体関連銘柄や防衛関連で注目されるドローン関連の銘柄がピックアップされています。金利高といった逆風の中でも、先高感を期待した買いが優勢といったところでしょう。一方で、前期の決算を確認すると約半数の銘柄で営業利益が赤字となっているなど、ファンダメンタルズの乖離には注意したいところです。
個別銘柄では、オンコリスバイオファーマ(4588)が6月8日に食道がん向けの治療薬「レロメライシン」の製造販売承認を厚生労働省から取得したと発表しました。食道がんを対象とした腫瘍溶解ウイルス製剤(がん細胞のみで増殖するように遺伝子改変されたウイルスを利用する治療薬)として世界初の承認であることも材料視されているようです。データセクション(3905)はタイで稼働予定のAIデータセンターに導入するために、エヌビディア[NVDA]の画像処理半導体(GPU)「B200」搭載サーバーを取得したとされ、国内のAIデータセンター銘柄として注目されています。加えて、アクティビストのオアシス・マネジメントが同社株を5%超保有していることなどが伝わっており、先々の株主還元などへの期待感もうかがえる銘柄と言えるでしょう。
ピックアップした銘柄はグロース銘柄の特徴ともいえる成長性の高い材料が確認できました。一方で、期待だけでなくしっかりとした業績をあげられるかが焦点となり、事業の進捗など注意して確認していく必要がある銘柄群と言えます。
