イランと米国の停戦合意で、中東情勢への警戒感が後退
イランと米国の停戦合意を巡り、仲介役を担ってきたパキスタン政府から声明が発表されました。
報道によると、米国とイランは和平合意文書の最終案で合意し、6月19日にスイスで署名式が予定されているとのこと。ただし、現時点では署名後の履行プロセスや詳細条件にはなお不透明感が残ります。MOU(覚書)に沿って今後さらに協議を進める段階とみるのが妥当でしょう。
マーケットはこの報道をリスクオン材料として受け止め、株式市場は底堅く推移し、暗号資産も大きめに反発しています。中東情勢への警戒感がいったん後退することで、投資家心理は短期的に改善しやすい局面です。
また、先週金曜日にはスペースX[SPCX]の大型上場もあり、米国株市場では成長株への投資意欲の強さも確認されました。今夜の米株式市場でも、このリスクオンムードが全体を下支えする可能性があります。少なくとも6月19日金曜日の署名予定日までは、停戦合意期待を背景にした買い戻しが継続しやすいと考えます。
BTC/JPYの上値は1100万円を意識
BTC/JPY 日足:MACDもゴールデン・クロス
BTC/JPY日足チャート分析です。筆者はしばらく下落トレンド方向で考えていましたが、先週半ばから買い戦略に転じました。上昇目線に切り替え、一定レベルの戻りを試す局面になると予想しています。
ドル建てでは、海外のデリバティブ市場で68,000ドル付近に清算注文が確認されます。よって、今週は1090万~1100万円付近まで戻りを見せる局面があるかもしれません。
チャート上では、SMA30(黄色)あるいは下降トレンドラインが引けるポイントに注目です。時間差にして、3~6日後に戻り高値をつけるイメージです。MACDもしっかりとゴールデン・クロスしており、ファンダメンタルズのタイミングも良いことから、今回は素直なゴールデン・クロスとして機能する可能性が高いと考えております。
BTC/JPY 4時間足:短期間でMACDが方向転換、上昇の勢いが強い可能性
BTC/JPY4時間足チャート分析です。SMA90(水色)を上抜け、MACDもデッドクロスしかけたところから再度上昇しました。MACDは短時間で方向感を変えにくいオシレーターですが、それだけ今回の反発の勢いが強かったと考えられます。
日足のレジスタンスライン方向に向かって上昇していく展開を予想します。なお、4時間足レベルではSMA200(橙)までまだ少し距離があります。日足のレジスタンスゾーンを突破した際は、この価格帯も意識しておきましょう。
ETH/JPY 、第一ターゲットは28万~29万円
ETH/JPY日足チャート分析です。大きく反落した分、ETHも上値余地が広めにありそうです。筆者自身、BTCと同様に、ETHも買いトレードを開始しました。目先は、下降トレンドラインまでの回復を目標に、第一ターゲットとして28万~29万円付近を意識したいと思います。
SMA30(黄色)も下降トレンドラインのすぐ上で推移しているため、目先はこの水準で上値が重くなりそうです。ただし、ここを突破してくる場合は、下降トレンドラインを上抜ける形となるため、上昇に勢いがついてくるでしょう。その場合、SMA90(水色)が控える水準まで上値を伸ばす可能性が出てきます。
買いトレードの2~3割のポジションを残し、この第二ターゲットまで引っ張る戦略を検討したいと思います。移動平均線の角度から見て、週末から月末にかけて最大32万円付近までの戻りを意識しておきます。
今週(6月15日週)のポイント
・パキスタン政府の仲介により、米国とイランの停戦・和平合意に向けた署名予定が報じられ、中東情勢への警戒感はいったん後退。停戦合意期待を背景に、株式市場・暗号資産市場ともに短期的なリスクオンムードが継続しやすい局面。
・BTC/JPYは日足ベースでMACDがゴールデン・クロスし、1090万~1100万円付近への戻りを意識。
・BTC/JPYの4時間足ではSMA90を上抜け、短期間で上昇の勢いが強まっている点に注目。
・ETH/JPYは28万~29万円を第一ターゲットとし、下降トレンドライン突破なら32万円付近まで上値余地が広がる可能性。
