2024年まで3年連続の6月米ドル陽線、7月陰線
米ドル/円の月足チャートを見ると、2022~2024年の3年連続で7月は陰線(米ドル安・円高)となっていた(図表1参照)。これは、米ドル買い・円売り局面において、夏期休暇入り前のポジション調整が大きな要因だったと考えられる。年明けから続けてきた米ドル買い・円売りのポジションを、夏期休暇に入る前に一旦縮小する影響ということ。
これとは逆に、2022~2024年の3年連続で、米ドル/円は6月に陽線(米ドル高・円安)だった。これは、米ドル高・円安局面が展開する中で、6月は夏期休暇が迫る時期でもあり、最後の米ドル買い・円売りを仕掛るタイミングになってきたことを示しているのではないか。
2024年7月161円「歴史的円安」からの急反転にも影響か
代表的な投機筋であるヘッジファンドの取引を反映しているCFTC(米商品先物取引委員会)統計にある投機筋の円ポジションを見ると、円売り越し(米ドル買い越し)の年前半のピークは、2023年、2024年が6月、2022年は5月だった(図表2参照)。これは、年明けから展開した米ドル買い・円売りが6月にかけて続き、夏期休暇が近づく中で7月以降はポジションの縮小を本格化させた影響と考えられる。
なお、「歴史的円安」とされた2024年7月に161円で米ドル高・円安が一段落した動きは、7月以降、円売りポジションの縮小から円買いポジションへの転換が急激なペースで展開していたが、その背景には夏期休暇が迫る中で円売りポジションの損失を放置できず、損失処理を急いだということがあったのではないか。
2026年の投機円売り拡大も6月がヤマ場の可能性
2025年は、ここ数年の中では例外的に、投機筋が年の前半に円買いを拡大する方向に向かった。ただ2026年は再び年明け以降投機筋は円売りを徐々に拡大してきたようだ。先週(6月1日週)の段階で、CFTC統計の投機筋の円売り越しは12万枚以上となり、2024年7月以来の水準まで拡大した。
これまで見てきたパターンを参考にすると、投機筋による米ドル買い・円売りの動きは7月以降夏期休暇入りに備えて徐々にポジション調整に向かう可能性が高いため、この6月が年の前半における最後のヤマ場になる可能性がある。
