また90日?!この猶予期間が与えられたことで金融市場はリスクオン全開です。週明け5月12日(月)米国は中国に対する関税率を145%から30%に、中国は米国産品に対する関税率を125%から10%に引き下げることで合意したことが発表されました。同盟国の日本が何ら具体的な交渉ができていない中で、米中が最初の交渉で一気に互いに115%の関税引き下げで合意とは驚きですが、ただし、90日間の条件付き。

私も個人投資家のひとり。日本と米国の現物株を広く長期保有していますので株が騰がるのは大歓迎ですが、しかし、足元の株の上昇はマネーゲーム化していないかと不安も残ります。米国株を対象とした投信への資金流入額は米国株が暴落した4月に2ヶ月連続で過去最高を記録していますが、レバレッジ型ファンドは4月に97.2億ドル(約1.4兆円)もの資金流入超となり3月に続いて過去最高となったと報じられています。このボラティリティの中、リスクを取る投資家も少なくなかったということです。

5月9日(金)トランプ大統領は英国との最初の貿易協定締結を発表する記者会見で「今こそ株を買うべき」と発言していました。素直にトランプ大統領の言う通りにしていれば難しい相場ではなかったということですが、とはいえ大統領のSNSで株が右往左往する相場展開にはやや疲れも…。

昨日5月12日(月)は動画を撮り終えた直後の米中通商交渉進展の報道でマーケットの景色が一変したことから、追加収録の必要が生じました。日々書き続けているnoteも書き直しを強いられることが増え仕事量が増えています(笑)ボラティリティを好むトレーダーには魅力ある相場展開ですが、これが少なくとも4年は続くとなると、投資家として、また情報発信者としてトランプ大統領と対峙する覚悟と体力が必要ですね。