【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,390.97  △387.40 (3/3)
NASDAQ: 11,689.01  △226.02 (3/3)

1.概況

先週末の米国市場は長期金利の低下を受けてハイテク株を中心に買いが入り続伸となりました。72ドル高でスタートしたダウ平均は一日を通して上げ幅を広げ取引終盤に402ドル高まで上昇すると結局387ドル高の33,390ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も226ポイント高の11,689ポイントと続伸となりました。

2.経済指標等

2月の米ISM非製造業景況感指数は55.1と前月から低下したものの市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術と一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービスが2%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもアップル(AAPL)が3%を超える上昇となったほか、ボーイング(BA)とゴールドマン・サックス(GS)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ビザ(V)、アメリカン・エキスプレス(AXP)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も2%以上上げました。一方でコカ・コーラ(KO)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、ダウ(DOW)、メルク(MRK)、セールスフォース(CRM)の5銘柄が小幅に下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株の上昇が目立ちフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が仮想現実(VR)ゴーグルの値下げを発表したことで6%を上回る上昇となり、テスラ(TSLA)とアマゾン・ドット・コム(AMZN)も3%以上上げています。また、半導体大手のブロードコム(AVGO)も市場予想を上回る売上高の見通しを示したことで5%を超える上昇となっています。会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセール(COST)は決算で売上高が市場予想を下回ったことで2%余り下げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は債券に持ち高調整の買いが入り0.11%低い3.95%となりました。こうしたなかドル円は円高に振れ136円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の28,000円を超えてどこまで上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)