昨日は新幹線の中で大相撲の優勝決定巴戦をスマホで観て、これは阿炎の応援をしていたので嬉しかったのですが、高安のことはずっと心配になり、家に着くとすぐにサッカーワールドカップの放送にかぶりついて、大きく期待し、そしてガッカリし、それからすぐに録画で鎌倉殿の13人を観て、ワールドカップに合わせてトキューサの蹴球シーンでもあるかと思ったら、そんな余裕もないブラックまっしぐら、中世の怖さをまざまざと見せつけられて、いやはやなんとも濃い夕方から夜まででした。

しかし私が書きたいのはそのことではなくて、日中に発見した秋と春のことです。或る神社で綺麗な紅葉を見て楽しんでいたら、その楓の木の隣に桜の木がありました。葉がないので目立たず、桜の木の存在自体が中々気付かないのですが、よく見るとその枯れ木のような枝に、既に蕾(つぼみ)が一杯付いていて、それらがちゃんと膨らんでいました。そうです、秋真っ盛りの中に、春はもう準備を進めているのです。

「十月は小春の天気、草も青くなり梅も蕾みぬ」とは、吉田兼好の徒然草の一節。そうです小春日和とは、まさにこのような状況の中でのちょっと暖かい日を云うのですね。冬来たりなば春遠からじよりもさらに早く、もう春が近付いて来ている。四季と自然のある国に生まれて良かったなと思います。季節感を感じながら、常に前を向いていきたいですね。