東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高を受けて続伸となりました。139円高の28,204円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分余りで220円高の28,286円まで上昇した後伸び悩むと9時30分前に26円高の28,091円まで上げ幅を縮めましたが、マイナスに転じることなく踏み止まると持ち直し154円高の28,219円で前場を終えました。102円高の28,167円でスタートした後場の日経平均は14時30分過ぎに183円高の28,248円まで上げ幅を広げた後も28,200円台で推移すると結局149円高の28,214円で取引を終えています。こうしたなか新興株も高く東証マザーズ指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

リサイクルショップ運営のトレジャー・ファクトリー(3093)が3.8%高となり年初来高値を更新しました。気温の高い日が続いたことで夏物衣料の販売が好調だったうえ、生活雑貨やホビー用品、ブランド品などの販売も伸びたことから8月の既存店売上高が前年同月比11.1%増となったことで大幅高となりました。オンライン決済サービスを手掛けるウェルネット(2428)も一時4.8%高となり年初来高値を更新しました。ファミリーマートが全国の店舗でウェルネットのスマホバーコード決済「スタンプ」の取り扱いを始めると発表したことを好感した買いが入りました。

また、投資判断や目標株価の引き上げを受けて買われたのが電通国際情報サービス(4812)やサカイ引越センター(9039)で、電通国際情報サービスが投資判断と目標株価の引き上げを受けて一時7.6%高となり年初来高値を更新したほか、サカイ引越センターも目標株価の引き上げを受けて3.7%高となりました。

東証スタンダード市場では上期決算を発表した半導体シリコンウエハー容器製造のミライアル(4238)が8.1%高となりました。主力のシリコンウエハー容器などの販売が堅調に推移するとみられることから未定としていた第3四半期の営業利益が前年同期比60.6%増になりそうだと発表したことで買いを集めました。シダックス(4837)も4.6%高となりました。一部の取締役が筆頭株主の投資ファンド、ユニゾン・キャピタルの保有株を自社株買いすることを創業家らに提案したと伝わったことが材料視されました。

一方で美容用品商社のビューティーガレージ(3180)が一時6.0%安となりました。円安や原材料費・輸送費上昇による粗利率の悪化に加え、展示会出展などの一時的費用の計上などもあり第1四半期の営業利益が前年同期比で10.4%減となったことを嫌気した売りが出ました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は149円高となりました。昨日の米国市場が短期的な戻りを期待した買いが入り上昇したことで一日を通して堅調に推移し続伸となりました。しかし、週末でポジション調整の売りが出やすいということもあって25日移動平均線(28,269円)を小幅に上回ったところでは伸び悩みました。したがって週明け以降も買いが優勢となった場合には上値抵抗線として意識されやすい25日移動平均線を超えて水準を切り上げることができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)