先週、暗号資産市場は続落となりました。6月19日(日)の夜、一時的に反発しましたが、ファンダメンタルズの観点で金融市場全体の上値が重そうです。6月18日(土)早朝、FRB(米連邦準備制度理事会)のウォラー理事は7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げを支持する姿勢を示しました。これを受けて、同日の暗号資産市場は続落となりました。FRBはインフレ退治に躍起になっているようです。このような状況では新規のキャッシュが暗号資産市場に入ってきづらいでしょうし、多くの市場参加者が一旦資金の引き上げに動き出したと感じます。

暗号資産急落に伴い、ETH(イーサリアム)のDeFi市場では、レンディングサービスの焦げつきやベンチャーキャピタルの資金繰り悪化も目立ってきています。これらが重しとなって暗号資産市場に悪影響を及ぼすと予想します。よって更に下落が続くのではないかと思います。

BTC(ビットコイン)、2017年高値で止まったが…

【図表1】BTC/JPY 月足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

こちらはBTC/JPY月足チャートです。

2017年、230-245万円(※当時は流動性が低く各社高値が違うのでこのような表現になっています)で高値を付けました。そこでサポートされて、一旦は反発となりました。

ドル建てでは17,800ドル付近まで下値を押しました。2017年の高値は20,000ドル付近ですので、そのサポートを明確に割り込んでしまいました。これは致命的だと思います。完全にダウンサイドに転換しつつあると考えられます。

円建てでこのサポートを割り込めば、下落トレンド継続、次のサポートラインまで続落となるでしょう。金融市場全体の引き締めが始まりましたので、レバレッジでの戻り売りトレードの方が良いように思います。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

上記を考慮した上で、4時間足チャートを見てみましょう。

並行チャネルレンジで推移し始めており、今朝(6月20日午前)その上限ラインにタッチしました。上限ラインを抜ければ、一旦、反発が拡大すると思います。しかし、新規のフローが入ってこないと予想していますので、ショートカバーでの上昇程度だと考えます。

既にMACDがダイバージェンスをしており、上昇に転じていますが、0.00付近まで戻っても価格が戻しきれなければ、ダイバージェンス失敗パターンになります。下落トレンド再開はボトム圏でのレンジ相場移行になりますので、押し目買いの選択肢は今週も見送りです。

戻り売りとして、並行チャネル上限ラインや直近のレジスタンスラインでの戻り売り戦略で良いのではないでしょうか。270-300万円から売りを仕掛け、安値付近で買い戻し、または安値更新に期待したショート戦略が選択肢として考えられます。

ETH(イーサリアム)、2018年1月高値を完全に割り込んだ展開

【図表3】ETH/JPY 月足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPY月足です。2018年1月の高値を完全に割り込んだ展開となりました。
週末、ドル建てでは一時的に1,000ドルを割り込みました。DeFi市場からの資金引き上げが著しく、まだ現物の売りもあり得るでしょう。しばらく、ETHへの投資は控えた方が良いと考えています。

【図表4】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY4時間足に時間軸を落とします。

BTCと同じく並行チャネルの上限ラインからの売りトレードでしょうか。短期的に反発を狙うなら12万円台前半からの買いエントリーでしょう。

今週は株式市場もさらに上値が重くなると思います。ナスダック総合指数も1万ドルを目指す展開でしょうから、暗号資産市場も下落トレンドがしばらく続くと考えて短期的な売買に徹し、次の大きな押し目買いチャンスを狙いたいと思います。

私は8-9月に大底を打つのではないかと予想しています。それまでは、ボトム圏でのレンジ相場を前提に戦略を練っていきたいと思います。