今日、高校3年生の訪問を受けました。金融デリバティブをもっと広めたい、という思いでのプロジェクトをしていて、それについてのコメントを欲しいとの内容でした。私のソロモンブラザーズ時代の先輩・上司たちの話も良く読んで知っていて、オプション理論などにも詳しく、高校生というより、クオンツトレーダーを目指している若い社員と話しているような感じでした。

私がソロモンに居たのはもう30年以上前の話。そして今日の彼と私の年齢差は40歳。それでも全くズレを感じずに、デリバティブ談義を出来て、私なりにアドバイスも出来たのは、デリバティブなるものが「数学」という普遍的なものだからだと思います。

日本ではオプションなどのデリバティブは人気がないというか、あまり広く理解されていません。しかしデリバティブは、数学を使って実際の経済活動を様々な形でサポートし、そのリスクをヘッジしたりしている、効用の高い学問分野だと思います。純粋な数学のテーマとしても、とっても面白いし。もっと日本も高校とかで、数学の一分野として教えればいいのにと、今日はつくづく思いました。

オプションは確率分布と積分を組み合わせたものですが、デリバティブは統計も多く使い、本当に教科書の中の数学の実社会での応用として格好の題材なのになぁ。私も新入社員の頃、いくつかの理論本を英語で読みました。あの頃の興奮は今でも忘れません。やっぱり資本市場オタクですね!