今回のウクライナ危機。今までだってグルジア(ジョージア)とか様々なところで同じようなことは起きてきた訳ですが、今回ほど世界の注目を集めている例はないと感じます。日本では特にそれは顕著で、海外ではもっと世界の他の場所でのことにも関心を持っているのが通常ですが、それでも今回は、日本以外の地域においても、やはり注目度が格段に高いと思います。何故でしょう?
そもそも問題の規模が大きいから。プーチンが核兵器の使用を示唆する発言をしたから。日本に於いては目の前にロシアがいて、領土問題もあるし、対岸の火事とは言い切れないから。色々な理由があるでしょう。しかしひとつ特徴的なのは、ゼレンスキー大統領や大臣が、SNSを使って、全世界に対して広報活動や支援の要請をしていることです。
個別の企業の名前を出して、ロシア向けのサービスを停止するようにも訴えました。そしてそれが少なからず、いや大きく影響して、各国政府の制裁の決定の前に、民間企業を動かす動力になったりもしました。SNSを使った広い意味での広報力は、とてつもなく大きいことが再認識されたと思います。
これはもちろん、悪い動機・意図にも利用できる訳で、悪い意図のものを選別するためにも、或いは良い意図のものを今後私たち(自分や我が国)が活用するためにも、このSNS広報のやり方・効果などをしっかりと分析して、今後に活かすことが大切だと思います。