「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」ー拾遺和歌集に収められた菅原道真の歌です。九州太宰府に左遷される道真が、京都の家の梅の花に対して詠んだ歌です。

東風が吹いたら、梅の花よ、ちゃんと匂いをおこして自分の所に届けてくれよ。主人がいないからと春を忘れるのではないぞ。そしてこの道真を追って、遙か九州まで飛んでいったとされるのが、太宰府天満宮の飛梅です。

この飛梅の原種は、京都北野天満宮にあり、その飛梅のクローンが組織培養技術で作られ、濃い紅色の花を咲かせたとのこと。現在の飛梅は江戸時代に接ぎ木されたもので、樹齢350年程度であるのに対し、このクローン飛梅は生まれたてです。凄いですねー。技術とロマンと文化。

昨今、心が痛む話が多い中で、たまにはこんなニュースも必要ですね。