揺れる日経平均、最悪シナリオにおける下値メドの考え方

日経平均は下値模索の波動になっています。2021年5月以降で観測できる27,500円前後に存在する下値のフシがありましたが、実は1月後半に下回っています。2月10日までの戻りが下値のフシを下回った後の単なる揺り戻し(上述した27,500円前後まで一旦戻るという最後の抵抗)であったことがわかります。

さて、下値メドの考え方ですが、2月15日のコラム「上値と下値のフシ」の発想でいくと、2020年1月高値24,115円、2018年10月高値24,448円、2018年1月高値24,129円などが通る長い下値支持線が存在します。

ボラティリティが高い局面なので500円刻みで考える程度で良いと思いますが、おおむね24,000円±500円程度が重要になってくるのはないでしょうか。2021年12月21日のコラム内で、「最悪シナリオ」の場合の下値メドとして解説した24,500円前後が注目ポイントです。

3月も注目の相場タイミング

一方、2022年は日柄面で重要な月は1月と5月なのですが、その中間にあたる3月も相場の注目タイミングです。2021年2月高値30,714円をつけてからの調整で下げ止まった8月までに「7ヶ月」を要しました。そして、2021年9月高値30,795円から「7ヶ月」が経過するのが2022年3月となります。

また、長めの対等日柄で見ると、2018年1月から2020年3月までの「27ヶ月」に対して、2020年1月高値から「27ヶ月」が経過するのが2022年3月だからです。

短期的に24,000円±500円程度まで下げ幅を拡大する際、外部環境の微妙な変化や、現在上がっている資源関連株の変調などもよく見ておく必要がありそうです。