毎週月曜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問に広木隆が回答いたします。回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
Q.決算がコンセンサスに届かず売られた銘柄は買いか
決算がでて会社予想を超えているのに、コンセンサスに届かずで売られる銘柄が多い気がします。
買うのにいい時期か、もう一段下げをまってからか迷っています。こういうときは、どう考えればよいでしょうか。
回答
投資予算の半分買って様子を見るのが良いでしょう。
迷っているということは、反対に行った場合(買わずに騰がる、買って下がる)、どちらにしても悔やむでしょう。であれば、その気持ちを半減させるのは半分実行することです。
読みが当たっても(買って上がる、買わずに待って下がる)半分では後悔することになりますが、「損の少ない後悔(半分しか買わずに騰がっても機会損失は半分です)」なので、行動ファイナンス的にはましな後悔になります。
Q.IPOはなぜ公募割れするのか
2022年に入りIPOの公募割れが続いています。
このIPOが買われない原因はなんでしょうか?
回答
日本の新興企業株が評価されないということです。
その大きな背景はスタートアップを支援するという現政権の政策が口先だけで本質的なことの真逆をやっているからです。
真のスタートアップ支援なら、まず徹底した規制緩和、自由競争で既得権益層を排除すべきですがそうしていません。市場を育成しようという気持ちはまったくなく、それで新興市場が活性化するわけがありません。
Q.製鉄株の今後の見通しは?
日本製鉄の配当が復活し、魅力的です。
海運はまだしも、製鉄の好調は続くでしょうか?
回答
確かに7%近い利回りは魅力的です。足元では素材産業の利益拡大が顕著でトレンドに乗っていると思います。
懸念は脱炭素で高炉から電炉への転換にかかるコストですが、逆に脱炭素のハードルがあるからこそ日本製鉄(5401)の強さをアピールできるチャンスかもしれません。
日本の製造業の技術、特に環境技術はトップクラスで、同社の君津製鉄所は常に最先端の技術をリードしてきました。いまもまた、水素製鉄という、すごい技術に挑んでいます。
実現すれば二酸化炭素(CO2)を3割削減できる夢の技術です。実現できるかはわかりませんが、これだけ高い配当をもらいながら、じっくり応援するのは悪くない投資アイデアでしょう。
Q.村田製作所などの電子部品株はホールドでよいでしょうか?
■電子部品株を保有していますがかなりマイナスになりました。いずれ上がると思いますがこのまま保有でいいでしょうか?(れおん2様)
■村田製作所(6981)、ローム(6963)、信越化学(4063)など業績は良いですが、株価は冴えません。中期保有方針で宜しいでしょうか?(チワックスえまちゃん様)
…その他ご質問多数
回答
電子部品は成長性や世界的な強みがある日本で数少ない有望産業ですので長期保有でよいと思います。
Q.エネルギーセクターや旅行航空系について
エネルギーセクターや旅行航空系はすでに割高ですか?
回答
エネルギーはそうですが旅行航空はこれからです。
このコーナーでは、毎週月曜夜21時から開催している「広木隆のMonday Night Live」でいただいたご質問のうち、セミナー内で回答しきれなかったご質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答いたします。
今回は2022年2月7日のセミナーで寄せられたご質問から抜粋して回答しています。
回答対象とするご質問は、サイトへの掲載を考慮して選択採用とさせていただきます点についてご了承くださいますようお願いいたします。
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