火事は恐いですね。火事の恐いニュースを聞く度に、どうしたら一酸化炭素中毒を逃れられるだろうかと考えます。

タオルやハンカチを口に当てる。これは一酸化炭素の吸入を防ぐことには一切効果はないそうで、しかし刺激性物質である白煙を防ぐ効果があり、刺激性物質を吸うと苦しくなって大きく息を吸おうとするので、そうすると一酸化炭素を一気に吸ってしまうので、そういうことを防ぐ効果があるようです。タオルやハンカチを濡らすことによる煙の吸収を防ぐ効果の上昇と、濡らすことでそもそも息がしにくくなる逆効果を考えると、どっちもどっちで、それよりも急いで逃げる効果を取った方がいいので、無理に濡らさずに先ずは逃げるのがいいようです。

一酸化炭素の比重は空気とほぼ一緒ですが、煙は軽いので一酸化炭素と共に上に行きます。しかし天井下に煙が充満してくると下に押し下がってきます。その前に姿勢を低くして逃げる。慌てて走ったりすると煙を拡散してしまって、安全な空気層がなくなってしまうのでそうっと逃げる。壁と床のコーナーや、階段の段差のコーナーに、一酸化炭素を含まない空気層が最後まで残りがちとのことで、そこで空気を吸いながら逃げる。まとめるとそういうことのようです。

これらをしっかりと覚えておかないといけないと思うのですが、それ以上に私の中で気になるのは、そのような事態に置かれた時に、逃げる方向に火があった時に火傷と一酸化炭素中毒と、どちらを避けるように判断できるか、そして3階とか4階以上にいた時に、怪我をしてでも窓を破って飛び降りる判断をするかしないか、その辺りが気になります。恐らく、とにかく逃げることが一番大切で、そのためには火傷も骨折も、もちろんそれらが致命傷になることも承知の上で、甘んじて受け入れる覚悟が、予め必要なのでしょうか。ゴルゴ13ならどうするのだろう?

いずれにしろ、様々な情況に対応出来るように、常に避難路をイメージしておくことは大切だと思います。