昨日の報道によると、経団連は「新卒一括採用」の見直しを加速させるよう企業に促す方針であるとのこと。(すいません、昨日はHONDAのことがどうしても書きたくて、本件は今日になっちゃいました!)具体的には、4月の「新卒一括採用」の割合を減らし、中途採用や通年採用を拡大する方向で見直すよう提案する方針であるとのこと。今更感もありますが、これはとてもいいことです。

そもそも新卒一括採用は、世界に類を見ない、もしくは稀な制度で、日本に独特のものです。私がまだひよっこ社会人の頃に、出身大学を云うのはやめようという動きが起きましたが、入社・入行・入省年次は未だに云い続けているのはご存知の通りです。これは年功序列という仕組みと合わせて温存されてきた、自分の努力ではどうしようもない生年をもってして、「後輩は先輩の云うことを聞かねばならない」とか、並びにもっとタチの悪い「先輩は後輩よりも優れている」という暗示を広めるための、とても恐ろしい仕組みだったと、私は思います。

新卒一括採用は、当り前のように存在してきたことですが、それがこのような非合理的な認識を持たせる温床になってきたので、さっさとやめるべきだと思います。ま、日本語における敬語が、必ずしも敬意を表すものでもなくて、立場の関係を表す言葉であるように、年次で敬うなんて、少なくとも若い人はそもそも思っていないでしょうけど!