最近の為替(ドル円)の動きが気になります。一時期円高に寄ってましたが、あれは恐らく恒大集団の信用不安からリスクを外す行動で円が買われ、その後その不安が低下したので、リスクを戻す行動が出て、或いはそれらのような動きがあるかも知れないという思惑から、また円高から円安に振れたのだと思います。しかし、その後の動きも妙です。

昨日の夜半は1ドル115円近くまで円安に振れていました。今は114円近辺。材料があまりないように思える中で、随分と振れ幅が大きく、かつ弾力的な動きをしています。マーケットは世界の鏡。普通に考えるとインフレ感や金利先高感の強いアメリカと、世界でほぼ唯一インフレ感が出ない日本の関係を考えると、その金利差への期待から、ドル高円安になりそうです。しかし弾力的に上がったり下がったりしていることを見ると、何か私には良く見えない、「円を買う」或いは「ドルを売る」理由があるということです。そしてそれらが綱引きをしている。

なんだろう?ドル円の買い持ちポジションが多くて、利食い売りが出るのか?この水準だと輸出企業などの為替予約売りが出るのか?でもだとすると、それらの「既にあるドルポジション」の売りが一巡すると、円安はもっと進行するのか?円安は、日本にとっていい作用よりも悪い作用の方が多いと思います。するとやはり逆に円安に行きやすいか。ドル円の動きを暫く注視したいと思います。