久し振りに古典籍を落札しました。随分前に一度書いたことがありますが、古典籍の落札方法は中々良く考えられています。ひとつの対象物に対して、自分ひとりで複数の札を入れることが出来て(値段によって3枚とか4枚とか)、他人の札が絡まなければ一番下の札で落札出来ます。つまり、どうしても買いたいモノは買える可能性を高く出来て、しかし無駄なコストを払わないように、そして他人が絡まなければ、かなり安く買えるように出来ているのです。

この仕組みは、中々合理的であると同時に、この古典籍と云うマーケットで一番大切な主体は「買う人」であることを理解し、購買力を無駄遣いしないように大切にし、かつ「買いたい人」の気持ちを良く分かっている仕組みだと思います。伝統的な商売に於ける知恵って、ありますよね!

買ったモノは小品で、素朴な絵がひとつと、尊敬する人の手紙なのですが、大切に満喫したいと思います。