今週(10月29日~11月4日)の相場動向

相場回顧 BTC:アルトコイン物色の動きが強まるなか乱高下、FOMCでは緩和継続を示唆

ビットコインはしばらくBTC=707万円(62000ドル)からBTC=684万円(60000ドル)のレンジでもみ合いの展開となった。米ヴァルキリーが手掛けるビットコイン現物ETFの審査延期などによって売りが強まる場面も見られたが底堅く推移した。ビットコインの価格が停滞するなか、フェイスブック【FB】の「Meta」への改名によって注目を集めたディセントラランド(MANA)などのメタバース関連銘柄や、ソラナ(SOL)やポルカドット(DOT)といった基盤レイヤー銘柄を中心にアルトコイン物色の動きが強まった。そのなかビットコインも次第に買いが強まりBTC=730万円(64000ドル)付近まで上昇し、イーサリアムはETH=52万円(4600ドル)を突破して史上最高値を更新した。その後は米FOMCを前に様子見ムードが広がり、発表直後には瞬間的にBTC=684万円(60000ドル)付近まで急落する荒い値動きとなった。FOMCでは市場予想の通りテーパリングの開始が発表されたが、利上げに関しては一段と慎重な姿勢が示され、緩和継続の期待が強まった。しかし、週末にかけてはドミナンス低下とともに軟調な推移となった。

 

来週(11月5日~11月11日)の相場予想

BTCはアルトコイン過熱後の急落には警戒が必要だが相応に買い支えられるか

ビットコイン先物ETFの承認を受けた上昇が一服し、アルトコイン物色の動きが強まっている。一時は48%付近まで上昇していたドミナンスも再び43%付近まで下落している。アルトコインが強い値動きとなった後にはビットコインの急落が起きやすいため警戒が必要である。

一方で、レバレッジ型やインバース型のビットコイン先物ETFの申請取り下げが相次ぎ、ヴァルキリーのビットコイン現物ETFの審査も延期となったが、ビットコインETFの話題は継続している。グレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)のETF転換が審査段階に入り、来週14日にはヴァンエック申請分(現物)の審査期限も控える。

また、米FOMCの結果を受けて金融市場では緩和継続への期待が広がっている。米国株も強い値動きとなるなかビットコインも相応に買い支えが入るだろう。直近上値としてはBTC=730万円(64000ドル)、下値としてはBTC=684万円(60000ドル)を意識する。