東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は3日続落となりました。日経平均は239円安の28,039円で寄り付くとまもなくして431円安の27,847円まで下落しましたが、朝方の売り一巡後に切り返すと9時20分過ぎに162円安の28,116円まで戻しました。しかし、上値は重く再び下げ幅を広げると304円安の27,974円で前場を終えました。

255円安の28,023円でスタートした後場の日経平均は13時過ぎに262円安の28,016円までやや下げ幅を広げた後13時30分ごろから急速に下げ渋ると14時10分過ぎに77円安の28,201円まで持ち直しましたが、戻し切れないと引けにかけて下げ幅を広げ結局276円安の28,003円で取引を終えています。

こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が下落となった一方で、日経ジャスダック平均は上昇となっています。

2.個別銘柄等

決算が市場予想を下回ったことで半導体受託生産大手の台湾のTSMC(TSMC)の米預託証券(ADR)が昨日の米国市場で大幅安となり米エヌビディア(NVDA)などの米半導体株が売られた流れを受けて日本市場でも半導体関連株が安く、東京エレクトロン(8035)が一時3.1%安となったほか、SCREENホールディングス(7735)も一時4.8%安となり、レーザーテック(6920)も一時4.3%安まで売られました。アドバンテスト(6857)も一時3.6%安、SUMCO(3436)も一時4.3%安となっています。

エーザイ(4523)も13.0%安となりました。米国の大手病院がエーザイとバイオ製薬の米バイオジェン(BIIB)が共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬を使用しない方針を相次いで示したと伝わったことで昨日の米国市場でバイオジェンが大幅安となったことからエーザイも急落となりました。ファーストリテイリング(9983)も一時5.0%安となりました。国内で新型コロナウイルスの感染が再び拡大し傘下のユニクロやジーユーの販売が苦戦していることから通期の営業利益の見通しを2550億円から2450億円に下方修正したことが嫌気されました。また、アルプスアルパイン(6770)も投資判断と目標株価の引き下げを受けて一時4.5%安となっています。

一方で投資判断や目標株価の引き上げに反応したのがしまむら(8227)やZOZO(3092)で、しまむらが投資判断と目標株価の引き上げを受けて3.4%高となり、ZOZOは目標株価の引き上げを受けて一時2.2%高となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は276円安となりました。昼前に日銀は金融政策の現状維持を決めた金融政策決定会合の結果を発表しましたがマーケットへの影響は限定的で、昨日の米国市場でハイテク株に売りが出てナスダック総合株価指数が続落となったことから売りが優勢となり一時は430円以上下落し節目の28,000円を下回りました。しかし、押し目買いが入り下げ渋ると何とか28,000円を維持して取引を終えています。

13日に一目均衡表の雲を上に抜け切れず、その後下落基調が続いていることで下値への警戒感も強まりそうですが、その一方で28,000円を割り込むと値ごろ感から買いが入り持ち直す展開が続いていることから28,000円近辺での底堅さも意識されそうで、週明け以降も28,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。

なお、日本時間の21時30分に6月の米小売売上高が発表されるほか、23時には7月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)