【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27,584.06 △410.10 (9/28)
NASDAQ: 11,117.53 △203.96 (9/28)
1.概況
米国市場は民主党のペロシ下院議長がムニューシン米財務長官と追加の経済対策について協議し合意できると述べたと伝わったことで経済対策への期待が高まり3日続伸となりました。ダウ平均は188ドル高でスタートすると上げ幅を大きく広げ昼過ぎに548ドル高まで上昇しました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局410ドル高の27,584ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も203ポイント高の11,117ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーと金融、一般消費財・サービスが2%を超える上昇となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上げました。そのなかでもボーイング(BA)が2度の墜落事故を起こした737MAXについて当局が試験飛行を今週にも実施すると報じられたことで6%を超える上昇となりました。ダウ(DOW)も3%以上上げ、インテル(INTC)とシェブロン(CVX)、JPモルガン・チェース(JPM)も3%近く上昇しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、英裁判所がロンドンでの営業継続を認める判決を出したことで配車サービスのウーバーテクノロジーズ(UBER)が3%を上回る上昇となりました。宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック・ホールディングス(SPCE)も買いの投資判断を受けて急伸し25%近く上げています。また、シェールガス・オイル開発のデボン・エナジー(DVN)が同業のWPXエナジー(WPX)と合併すると発表したことで急伸し11%余り上昇しました。WPXエナジーも16%以上上げています。一方でバイオ製薬のイノビオ・ファーマシューティカルズ(INO)が新型コロナウイルスワクチンの治験を一時停止と発表したことで急落し28%を超える下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの0.65%となりました。ドル円は105円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は配当落ちの影響で下落してのスタートが予想されます。日経平均で140円強の配当落ちがあるとみられますが、配当落ち分をどれだけ埋められるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)