【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,763.13 ▼525.05 (9/23)
NASDAQ: 10,632.99 ▼330.65 (9/23)
1.概況
米国市場は主力ハイテクを中心に幅広い銘柄に売りが出て大幅反落となりました。ダウ平均は125ドル高でスタートすると朝方に176ドル高まで上昇しましたが、買いが続かず下落に転じると午後に入って大きく下げ幅を広げる展開となりました。引け間際に572ドル安まで売られたダウ平均は結局525ドル安の26,763ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も330ポイント安の10,632ポイントと3%の大幅下落となっています。
2.経済指標等
9月の米製造業PMI速報値は53.5となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもエネルギーが4%を超える下落となったほか、情報技術も3%以上下げました。また、素材と不動産も3%近く下げています。
4.個別銘柄動向
主力ハイテク株に売りが出るなか電気自動車のテスラ(TSLA)が電池事業の説明会が失望となり10%余り下げました。また、アップル(AAPL)とアマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)も4%以上下げたほか、マイクロソフト(MSFT)とアルファベット(GOOGL)も3%以上下落しています。半導体株ではエヌビディア(NVDA)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が4%前後の下げとなり、クアルコム(QCOM)も3%近く下げました。一方で半導体メモリーのウエスタンデジタル(WDC)は事業をスピンオフ(分離・独立)させるとの観測が浮上したことで6%以上上げています。ツイッター(TWTR)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて6%余り上昇しました。ナイキ(NKE)は決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったことで目標株価の引き上げが相次ぎ9%近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの0.67%となりました。ドル円は105円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り25日移動平均線(昨日時点で23,215円)を引けで維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)