【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 27,288.18  △140.48 (9/22)
NASDAQ: 10,963.64  △184.84 (9/22)

1.概況

昨日の米国市場は主力ハイテク株に買いが入り反発しました。22ドル高でスタートしたダウ平均はまもなくして下落に転じると157ドル安まで売られましたが、持ち直し昼過ぎにプラスになると上げ幅を広げました。引け間際に185ドル高まで買われる場面もあったダウ平均は結局140ドル高の27,288ドルで取引を終え4日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も184ポイント高の10,963ポイントと5日ぶりに反発しています。

2.経済指標等

8月の米中古住宅販売件数は年率換算で前月比2.4%増の600万戸となり市場予想と一致しました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が上げました。そのなかでも一般消費財・サービスが3%近く上昇したほか、コミュニケーション・サービスも2%近く上げています。また、情報技術と不動産、資本財・サービスも1%以上上昇しました。一方でエネルギーと金融、ヘルスケアの3業種が下げ、エネルギーは1%安となりました。

4.個別銘柄動向

主力ハイテク株に買いが入るなか投資判断の引き上げを受けてアマゾン・ドット・コム(AMZN)が5%を超える上昇となりました。また、ツイッター(TWTR)が7%余り上げ、マイクロソフト(MSFT)とグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)、フェイスブック(FB)も2%以上上昇しました。さらにオンライン中古車販売のカーバナ(CVNA)が7-9月期の売上高や販売台数が過去最高になるとの見通しを示し、投資判断の引き上げが相次いだことで急伸し30%余り上昇しました。一方で電気自動車のテスラ(TSLA)は2022年まで電池の供給不足が続くとのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によるツイッターへの投稿を受けて5%以上下げました。

5.為替・金利等

昨日の長期金利は0.01%高い0.67%となりました。ドル円は105円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

昨日の米国市場でダウ平均は140ドル高と反発したものの、先週末が244ドル安、週明けが509ドル安となり3日間トータルで613ドル安となったことから本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の23,000円を維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)