【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 27,665.64  △131.06 (9/11)
NASDAQ: 10,853.55  ▼66.05 (9/11)

1.概況

先週末の米国市場は景気敏感株が買われる一方でハイテク株に売りが出て高安まちまちとなりました。ダウ平均は79ドル高でスタートすると昼前に294ドル高まで上昇しましたが、その後上げ幅を縮めると下落に転じ昼過ぎに86ドル安まで売られました。しかし、持ち直すと引けにかけて上げ幅をやや広げ結局131ドル高の27,665ドルで取引を終え反発となっています。また、S&P500株価指数も1ポイント高の3,340ポイントと反発しています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は66ポイント安の10,853ポイントと続落となりました。

2.経済指標等

8月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.3%上昇し市場予想を上回りました。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も前年同月比1.7%上昇し市場予想を上回っています。また、8月の米財政収支の赤字額は前年同月比0.1%減の2000億9500万ドルとなりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げ、資本財・サービスと素材が1%以上上昇しました。一方で情報技術や一般消費財・サービスなどの4業種が下げました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)が3%近く上げたほか、キャタピラー(CAT)とダウ(DOW)、コカ・コーラ(KO)も2%以上上昇しました。一方でセールスフォース・ドットコム(CRM)が2%近く下げ、アップル(AAPL)とシェブロン(CVX)も1%以上下落しました。

ダウ平均構成銘柄以外ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)が2%近く下落し、グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も小幅に下げています。また、半導体株ではアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が3%以上下落し、エヌビディア(NVDA)も1%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.01%低い0.66%となりました。ドル円は106円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

先週末の米国市場が高安まちまちとなったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか14時からは自民党総裁選の両院議員総会での投開票が行われる予定で注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)