【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27,930.33 △190.60 ( 8/21 )
NASDAQ: 11,311.80 △46.85 ( 8/21 )
1.概況
先週末の米国市場はハイテク株への買いが続き続伸となり、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が揃って史上最高値を更新しました。18ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に52ドル安まで下落する場面もありましたが、下げ渋ると直ぐに買いが優勢になりその後は一日を通して上げ幅を広げる展開となりました。取引終盤に219ドル高まで上昇したダウ平均は結局190ドル高の27,930ドルで取引を終えています。
また、S&P500株価指数も11ポイント高の3,397ポイントとなり18日に付けた史上最高値(3,389ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も46ポイント高の11,311ポイントとなり前日に付けた史上最高値(11,264ポイント)を上回っています。
2.経済指標等
8月の米製造業PMI速報値は53.6と前月から上昇し市場予想も上回りました。また、7月の米中古住宅販売件数も年率換算で前月比24.6%増の586万戸となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術や一般消費財・サービス、資本財・サービスなどの7業種が上げ、情報技術は1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーや素材などの4業種が下げています。
4.個別銘柄動向
ハイテク株への買いが続くなかアップル(AAPL)が5%以上上昇し上場来高値を更新しました。ダウ平均で上昇率トップとなりダウ平均を1銘柄で170ドル以上押し上げています。電気自動車のテスラ(TSLA)も2%を超える上昇となり上場来高値を更新したほか、画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も4%を上回る上昇となりこちらも上場来高値を更新しています。また、目標株価の引き上げが相次いだことでアリババ集団(BABA)が3%高となっています。
一方でダウ平均構成銘柄ではボーイング(BA)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)が1%を超える下落となっています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.02%低い0.63%となりました。ドル円は105円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の23,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)