【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  26,379.28   ▼205.49  ( 7/28 )
NASDAQ:  10,402.09   ▼134.18  ( 7/28 )

1.概況

米国市場は冴えない決算を嫌気して反落となりました。55ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に200ドル安近くまで下落した後持ち直し午後に27ドル安まで戻す場面もありましたが、引けにかけて大きく下げ幅を広げると結局205ドル安の26,379ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も134ポイント安の10,402ポイントとなっています。

2.経済指標等

5月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で20都市圏住宅価格指数は前年同月比3.7%上昇に止まり市場予想を下回りました。7月の米消費者信頼感指数も92.6と前月から低下し市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げました。そのなかでも素材が2%以上下落したほか、エネルギーと一般消費財・サービス、情報技術も1%を超える下げとなりました。一方で不動産と公益事業、生活必需品の3業種が上げ、不動産が2%余り上昇し、公益事業も1%以上上げました。

4.個別銘柄動向

決算で売上高と1株利益が市場予想を下回ったスリーエム(MMM)が5%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。マクドナルド(MCD)も決算で1株利益が市場予想を下回ったことで2%以上下げています。また、電気自動車のテスラ(TSLA)が投資判断の引き下げを受けて4%余り下落しました。一方でファイザー(PFE)が決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったことで4%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。製薬のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMY)も買いの投資判断を受けて2%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い0.58%となりました。ドル円は105円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなかで日経平均が25日移動平均線(昨日時点で22,529円)や節目の22,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)