東京市場まとめ

1.概況

本日の日本市場は3日ぶりに反発しました。日経平均は160円高の22,515円で寄り付くと上げ幅を縮め10時30分過ぎにわずかにマイナスとなりましたが、3円安で下げ渋ると直ぐにプラスとなり前場を30円高の22,386円で終えました。78円高でスタートした後場の日経平均は再び上げ幅を広げ13時20分前に168円高の22,523円まで買われ本日の高値を付けました。しかし、節目の22,500円を小幅に上回ったところで上値が押さえられると22,500円を下回り結局123円高の22,478円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均がともに4日続伸となっています。

2.個別銘柄等

4月30日の決算発表時に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で未定としていた2021年3月期の業績予想を昨日の取引終了後に発表した東京エレクトロン(8035)が7.1%高となりました。5GやAI、世界的なリモートワークの広がりによるサーバー向けの需要の増加を背景に半導体メモリー大手が設備投資を拡大することで営業利益が前期比15.9%増の2750億円になりそうだとの見通しを発表したことで買われました。他の半導体製造装置メーカーにも買いが波及しアドバンテスト(6857)が2.5%高となっています。

また、昨日の引け後に第1四半期の決算を発表した西松屋チェーン(7545)が15.4%上昇しストップ高となりました。第1四半期の営業利益が新型コロナウイルスの影響でまとめ買いが増加したことなどで前年同期比45.6%増の大幅増益となったうえに、通期の営業利益の見通しを47億円から67億円に上方修正したことが好感されました。ペッパーフードサービス(3053)も17.4%上昇しストップ高となりました。いきなりステーキ事業の立て直しのため主力のペッパーランチ事業を売却する方針を固めたと伝わったことで買いを集めました。

一方で国内大手証券が目標株価を引き下げたことでディー・エヌ・エー(2432)が3.5%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は指数寄与度の大きい銘柄が買われたこともあって3日ぶりに反発しました。7%余り上げた東京エレクトロンと2%を超える上昇となったアドバンテストに加え、ファーストリテイリング(9983)も2%近く上昇し、この3銘柄で日経平均を113円近く押し上げました。ただ、週末ということもあって節目の22,500円を超えると上値は重くなりました。

なお、来週も米国では多くの経済指標の発表が予定されています。22日には5月の米中古住宅販売件数が、23日には6月の米PMI速報値や5月の米新築住宅販売件数が、25日には1-3月期の米GDP確定値や5月の米耐久財受注額が、そして26日には5月の米個人消費支出(PCE)や6月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値などが発表される予定です。また、日本では23日にスギホールディングス(7649)が、25日にニトリホールディングス(9843)が第1四半期の決算を発表する予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)