75日移動平均線をあっさり下回って終える

日経平均に再び新たな窓が発生しています。それではいつものように株価と窓の関係をチェックしてみたいと思います。

【図表1】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓

先週末までは、5日移動平均線と25日移動平均線のあいだに挟まれて終えていましたが、週初2月17日から25日移動平均線を下回ってスタートする展開となりました。この日は、接近する75日移動平均線の上で始まり、取引時間中に割り込む場面はあったものの終値では75日移動平均線上を維持しました。

しかし、翌日2月18日も下落して始まり、75日移動平均線をあっさり下回って終えると同時に、長い陰線が形成されているのが分かります。

また、先週の2月13日と14日のあいだに加え、14日と今週17日のあいだにも窓が発生しており、さらに新たな窓が2つ追加されたことになります(ちなみに今回発生した窓は、過去の値幅の範囲内であることからコモンギャップと思われます)。

23,000円台前半の窓を埋めるか

このように連日窓が発生している状況から、株価が安定していないことが良く分かります。そうしたなか、ついに75日移動平均線を下回って終える結果となりましたので、75日移動平均線を下回ったまま推移することになるのか、と同時に2月4日と5日のあいだにあけた窓を埋めることになるのかが注目されます。

仮にこの窓を埋めるようですと、1月31日と2月3日のあいだにあけた窓も埋めることになり、23,000円前後を安値としたもち合いの下限の窓を埋めることが考えられ、窓埋め後の反発期待も高まるのではないかと思われます。

一方で、窓が埋められなかった場合は、もち合いが形成されたままの状態が継続中と考えられます。いずれにしても75日移動平均線を上回ることができなければ、上値の重たい展開が続くと同時に23,000円台前半の窓を埋める可能性が残ります。

したがって、高値掴みは避けると同時に窓を埋めて出直るパターンになるのか、あるいは方向感のない値動きが続くのか、75日移動平均線を上回ることができるかどうかも合わせて確認し、今後の値動きを判断するようにしたいところです。