資産運用をする前に「収益の源泉」を考えるべき

素朴な疑問ですが、資産運用をすることによって、なぜ利益を上げることができるのでしょうか?それはいくつかの要因に分析することができ、「収益の源泉」と呼ばれています。

逆に言えば、投資をする際、その投資にどのような収益の源泉が存在するか確認する。それから、投資をするかどうか決めることが重要なのです。

収益3つの源泉「成長」「歪み」「希少性」

収益の源泉には、3つがあると言われています。「成長」「歪み」「希少性」です。

それぞれ順番に説明していきましょう。

まず、「成長」とは経済成長のことです。経済成長しているエリアに自分の資産を置いておく。それによって、成長からの利益を享受することが期待できます。

確かに、経済成長率が投資のリターンに必ずしも比例するわけではありません。しかし、低成長の国に投資をするより、高成長の国に投資をする方が、長期的なリターンは高くなる可能性があります。

2つ目の「歪み」とは、情報の偏在による資産価格のズレの事です。

例えばA地点で、100で売られているものが、同じ時期にB地点で、80で取引されていれば、情報の歪みから、B地点で買ったものをA地点で売って、20の利益を得ることができます。

株式市場や為替市場のような情報が均一に広がっている市場の効率性が高いマーケットであれば、このような価格の違いは発生しません。しかし、市場の効率性が低く、情報が行き渡らない市場では、このような価格差からの収益機会が生まれるのです。

3つ目の「希少性」とは、需要が大きく供給が少ない場合、需給関係から価格が上昇していくことを示します。

特に供給が極めて少なく、今後も増えることがない、むしろ減っていくような資産は、需要が少し高まるだけで、価格が大きく上がっていくのです。

3つの収益の源泉の組み合わせから投資対象の魅力が生まれる

株式や為替のような金融資産でも、不動産のような実物資産でも、仮想通貨(暗号資産)のようなその他の資産でも、3つの収益の源泉が組み合わされて投資対象としての魅力が生まれています。

では、それぞれの投資対象にどんな収益の源泉があるのでしょうか。それを次回説明したいと思います。