マイホームは人生最大の支出の1つです。最近は購入しないで、賃貸で一生暮らす人も増えてきています。

マイホームを買うべきかどうかは、いつも賛成派反対派の両論があり、どちらが良いと簡単には判断することができません。実は私自身は、以前はマイホームを保有していましたが数年前に売却し、今は賃貸住まいになっています。その経験も踏まえて、マイホームを買うべきか借りるべきかについてまとめてみたいと思います。

まずマイホームを購入するメリットを考えてみましょう。

マイホーム購入のメリット

マイホーム購入の最大のメリットは、なんといっても自分自身の家を所有できるという喜びと満足感です。マイホームを持って一人前、マイホームが人生の目標の1つと思っている人は、いまだに多いのです。

また住宅ローンを借りて購入される方がほとんどだと思いますが、フラット35などを使えば、1%以下の低金利で長期のローンを組むことができます。

住宅ローンには団体信用生命保険も付与されますから、保険のメリットもついてきます。

さらに、住宅ローン減税などの税制優遇もあり、ローンを組んでマイホームを購入すると様々なメリットが付与されるのです。

マイホーム購入のデメリット

ではマイホームを購入することによるデメリットは何でしょうか。私自身の経験では、次のようなデメリットを感じ、売却してしまいました。

まず、住む場所が固定されてしまい、ライフスタイルの変化に対応できないことです。家族と住んでいたのに一人暮らしに変わってしまう。あるいは勤務地が別の場所に変わってしまう。そんな環境の変化に柔軟に対応することが難しいのです。

また、近隣の住居との関係が悪化しトラブルになったりした場合も、引っ越しをすることが簡単にできません。

所有していることにより固定資産税や住居の維持費用等の負担もあります。建物の劣化に伴い、定期的なメンテナンス費用もあり、一戸建ての場合は建物だけではなく庭の樹木のメンテナンス費用などもかかってきます。

私がマイホームを売却した一番の理由は、マイホームに振り向けていた資金を不動産投資に回した方が投資効率が良いと感じたことです。実際、マイホームを売却した資金を国内不動産の頭金に充てて、自己資金の10倍近い借入を行い、賃貸収入を得ることができるようになりました。

受け取った賃料から自分の借りている家の家賃を支払うようにすることで、家賃負担は実質的にほとんどなく、自分の好きな場所に住むことができるようになりました。現在は2つ目の賃貸物件に住んでいますが、建物が古くなったら新しい物件に引っ越すことができ、場所も自由に選べるのはとても快適です。

マイホーム購入には、メリット・デメリットの両面がありますが、買うべきかそれとも賃貸にすべきかを判断する自分自身の基準を持つことが大切だと思います。

次回は、どのように判断すべきかのポイントについて書いてみたいと思います。