新年のマーケットは、中東問題を起点に行ったり来たりしましたが、ようやく落ち着くでしょうか。まだそう云い切るには早計で、慎重に見ていく必要があると思いますが、取り敢えずはそのように見えます。月曜日の大発会以来、日本株も大きく上下動しました。今日も日経平均は535円高、2.3%の上昇となりました。随分とボラティリティが高い数日だったように感じますが、一日平均の振れ幅が2%とすると、年間のボラティリティはその約16(年間営業日250日程度の平方根)倍で、30%程度です。大したことないボラティリティなのです。これだけ大事件が起きて、かつトランプとイラン側のツイッターなどで翻弄されたのに。
やはり世界的に十二分にある流動性が、世界の資本市場のボラティリティを下げているのでしょう。情報の伝播とその分析の速さも、ボラティリティを下げているかも知れません。そう云う時代なんですね。このような狭い振れの合間を縫うようにトレーディングするか、これらの振れを遠目に見てぶらされずにしっかり投資をするか、投資の手法も現代の環境に合わせてアジャストしていかねばなりません。しかしやはり「流動性は十分に過多にある」と云う事実、即ちいわゆる押し目買いの機会が作られやすいと云うことを、しっかりと認識することが肝要だと思います。