今日のマネックスメールは第4999号。世間はクリスマスイヴですが、こちらはマネメ5000号イヴです。明日からはマネメも新装となります。私も明日からちょっと新しい試みをしてみようと思っています。で今日は、ちょっと思い出話を。4999回も書いてきたこのつぶやきで、特に印象に残るものについてです。自分なりにその時は「いい出来だ!」とか何かしら自己満足することもあるのですが、必ずしもそういうのは覚えておらず、「もっといいのある筈なのに」としか思えないようなもののみ覚えています。

真っ先に思い出すのは2010年4月21日に書いた<道は混んでいるか>というつぶやき。これはタクシーに乗って間に合いそうもないディナーに向かったところ思い掛けず早く着いた時に運転手さんが「あまり気の乗らない用事でしょ?」と、更に「行きたくない時は道は空いている。行きたい時は道は混む。」と続ける、ちょっと怪談っぽい話です。

政府に対する意見も随分大っぴらに発言してきました。2003年2月10日の<債権者>は、個人向け国債の保有者となる個人投資家は国に対する債権者であり、財務省は債権者に対してもっと積極的に財政状態などを説明すべきだと主張しましたし、2008年2月8日<●●事務次官に抗議します>(実際には●●は実名)では、資本市場の仕組みに理解がないとして、現役の事務次官に強く抗議したこともあります。この手の政府や政治に対する意見も、つぶやきに何度も登場しました。

私は詩が好きですし、叙情的なものも多く書いてきました。2000年5月15日<小渕首相逝く>は、題名から想像できる内容とは恐らく掛け離れた、随分と情緒的なものでしたし、2007年9月25日<満月>は、世界の違う場所三カ所で見てきた満月の雰囲気の違いから、それを見ていた私の気持ちの違いを書いたりもしました。2011年2月21日<冬の花火>は、敢えて遠回しに書いて何のことを云ってるのか分かりにくくしているのですが、実は大切な同僚の一周忌に向けた私の強い思いと或る行動を背景にしたものでした。

マネメは今日が4999号ですが、実は過去に数回、週末に号外を出したことがあります。2000年6月24日<スタイル>は、ハイラム・ブロックとウィル・リーの演奏から、スタイルの重要性、特に物事を変えるために於ける重要性を話し、最後にマネックスとして日本の資本市場をいい方向に変えていく決意に帰結した力作でした。

こう振り返ると、まぁ色々なことを書いてきたと思います。自分の考えは殆ど削り出してしまったので、そろそろ芸風を変えないといけないと考えています。5000号から変われるかな?そんな簡単に変われないかな?トライしてみます。さて、好評のアクティビストフォーラム特集・将棋の羽生善治さんと私の対談のパート2が公開されました。パート2では投資の世界の新しいキーワード「エンゲージメント」について深く語っています。是非ご覧下さい!